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第一部:骨折、そして入院
今回特別編集編。下に行くほど古くなってます。


入院初日
ボクが運ばれたのは「大部屋」です。8人スシ詰め。老人半分、中年半分。一人あたり辛うじてベッドが入るスペースしか残らぬ地獄の狭さでとびきりもんもんとスタート。
入院初日、最初の食事の時早くも隣の患者がゲロ吐いてました。

初日から隣でゲロ!

それもメシ時。

鮮烈なデビューでした。

音は「オブッ。」


残りの患者は全くもっての無関心!!



「これがデフォルト?」



そんな不安をモキモキ膨らしながら、
翌日隣で脱糞。


メシ時だぜオイ!!!


ガマン出来なかったようです。(老人)

いちおう「おまる」にはしてましたが破壊力は充分でした。



「オレ、 試されてる?」

そんな気分にさいなまれながらまわりは全く無関心!!!



「挑戦だ・・ これはある種の挑戦だ・・。」

そう言い聞かせながら人糞漂う室内で 寡黙に食を摂る自分。

ヘルパーさんが来て後始末に翻走しつつも室内変わらず無関心!

みんな自分が手一杯。他人死んでもそりゃ他人。生き残れるヤツだけが生きろっ!それが病室だっ!!

あぁ病院って社会の縮図なのねんねんねんねん・・


(2000/12/30)

骨折直後。

「大丈夫ですか??」

かけつける救急隊員。深夜2時。

「救急車って金取られるんだっけ?」そんな意識が頭をよぎりながらも
来ましたホンモノ救急隊。119番はイタ電でかけた事しかない自分にとっては。

そんな自分の置かれてる状況を微妙に把握せぬまま救急隊員の方、

あ、劇画ヅラだ!!

かっ、完璧ですっ!!自分の今までイメージしていた救急隊員のまんまそのまんま。濃い眉、浅黒い肌に開いた黒ずんだ毛穴!!くっきりフタエにブ厚い唇の彼は完璧なまでに劇画ヅラ!!!

「!!!」

何が嬉しかったのかはよくわかりませんが、勝手に彼の名前を「工藤 ダン 通称:ダン」と命名してみたり、同僚にはライバルがいてエリート出身 アダナは「IQ」にしてみたり、そんな彼らの良きまとめ役としての定年間際の「チョーさん」なんてのを想像しつつも腕は尋常ではない状態に!!

どことなく「ぐんにゃり」してるんですよ 腕が。

あ、言い忘れたけど折った場所は左手の二の腕です。チカラコブのあたり。そこがぐんにゃい。うごかしちゃマズイってことだけは感覚的にわかりました。


「あ"〜、う"〜」


そんな気分でした。そこまで強烈な痛みは無いんですが強烈な鈍痛というか。



初めて乗った救急車。



つか、浸るほどの余裕ないって。

「もーすぐですよー、もうすぐですよー」と励ましてくれるダン(先程命名した救急隊員)

病院が近づくにつれて流石に申し訳なく思い、

「あー、すいませんです、本当に・・。」

と謝ったところ、静かに、それでいて力強い口調で

「いいんですよ。(フッ) これが仕事ですから。。(誇らしげ、それでいてどこと無く遠くを見つめながら)


【救急隊員はツラで決まる】(重要)

本当に「フッ」の後に遠くを見つめていたかは不明ですが、ボクにはそう見えました。輝いてました。


で、レントゲン。病院につくとやる気無い医者によるやる気ない診察。「骨折のことはよくわからんねん」と本当につぶやいた彼。開口一番のセリフかそれが?

一つだけ言える事。

もの凄く完璧な単純骨折だそうです。


(2000/12/30)

排尿初回。
ギブスをしたのは翌日です。別の医者。「ギブスすんのヒサビサだよー」とおっしゃるこれまた荒っぽい人が、後でこの病院の「副院長」だと知ったのはビックラしました。小さい病院だし。

で、ガッチリギブス左手。


「ちんこ見えないやん?」


ギブスは首から吊ってます。角度的に全くちんこ見えません。

排尿の時相当困りました。長年に渡る排尿人生に措いてちんこ見えないでおしっこした事なぞ一度もありません。(ふつうはない)

そんな人生観を真っ向から訂正する必要があるような。

とりあえずズボンを下ろしました。直立したままです。「座ってする」ということも考えたんですが、ギブスをしてる状態だとそれがむしろツライというか。

ちんこあたりまで下げると必然的にケツが出ます。激しく剥き出しです。

運の悪い事に男女兼用でした。


「オレを恨むな、 神 恨め。」


仮にうら若き女子が扉を開けてしまおうとしても、そうだ、そう思うしかない。



で、



位置どこ?



ちんこの方向が分からぬ。


自分のちんこに やさしくそっと手を充てる自分。頬をぽっと赤らめる自分 (ウソ)



ヨシ、間違いない。



GOだ!!



「安全確認、ハイ 出動。」

そんな戦隊モノの隊長にでもなった気分でにゅにゅにゅにゅにゅにゅー・・ん・・ って?

ぉっふ!全ての尿が便器外んのっ!!!!!!

みっみるみる黄色く染まる周囲!!

運悪く、排尿開始直後にパンツのゴムでちんこズリ上がり 綺麗に尿は美しい放射形を描き 全くもって便器外、そして大胆に周囲 周辺 そして激しく!そして著しく侵蝕!!!!!!!!!!!!!!!!!!


「・・。」(花瓶を割ってしまったときのような心境に近い。)


「オレを恨むな、 神 恨め。」


そんな己の正当性を無茶に主張しつつも 心で。結論として、「ずぼんは完全に下げよう。」

あぁどんどんヤラレていく自分っ!!

(2000/12/31)

大晦日→年越し
入院生活二日目です。世間では新年を迎えるにあたり大変もりあがることでしょうが、病院にとってはそんなの全く変わりません。たんなる365日の中の一日に過ぎません。

各ベッド間はカーテンで仕切られてます。テレビは見てもいいのですが他の患者の迷惑にならないようにイヤホンで聞くことを義務つけてます。

消灯は早いです。

夜9時。

寝れるわけねーじゃん。


テレビは有料って事で眠れぬままぼーっと天上を眺めていて、

テレビ見てるらしき人のカーテンからもれる光をぼんやりみていたら・・


パパッ ・・っと


テレビからもれる光が瞬いたかと思ったら



あ、



12時だ。



年越し



だったのねん。






どうやら先ほどの瞬きは花火か何かの映像の光がもれていたモノと思われます。

一分後、



「プチッ。」




・・(しーん・・)












その夜ボクは夢を見ました。

見た事の無い「チャーリーズエンジェル」の一員になった夢です。

何も活躍する前に交通違反で捕まってました。


「畜生!アメリカは右側通行だったぜ!!」


ってのが最後の一言。スケール小さすぎて泣ける。

(2000/12/31)

このへんで
骨折した理由についてナンですが・・

「腕相撲」

ナンですよ、実は。

えぇ 「腕相撲」です。

ダレがナンと言おうと腕相撲です。


こんなバカ見たことねーや!!


我ながらあほだと思います。ポッキリやっちまいました。

微妙にカラテに原因があるかもしれません。カラテで相当筋肉ついたんですよ。ほとんど毎日行ってたんでそりゃそうです。ところが食事は全く通常通りだったんですよね。カロリー消費量2倍近くになってんのにいいかげんな食生活してりゃ、そりゃ 弱るわな。

素直に負ければよかったと後悔もひとしお。

ぐーっと粘ってて、粘って、粘って、ねばー・・・ってたら、

「パッキーン」

と乾いた音。


一瞬自分もナンだか分かりませんでした。記憶がトンだのです。

しばらくして目を開けると 青ざめる友人。


「・・おっ折れたんかなぁ??」

とにかく尋常じゃない自事態である事は確か。ボクの友人はみんな冷静でした。そのまま救急車を手配。その後救急車に乗れなかった友人は自転車で病院まで来てくれました。

で、入院が決定。

翌日 みんながボクをタクシーで自分の部屋まで連れてってくれて、入院の準備をしてくれました。

イヤな顔一つせず、恩を押しつけるワケでもなく、いつもと変わらぬ口調と冗談で、「部屋の掃除」までしてくれる彼ら。




ヤツら最高です。ダレが何と言おうと最高な連中です。

「ありがとう」

・・より先に 「涙」 が出てきました。


涙が出てきました。






オレにいい事があると一緒に喜んでくれる。オレがツライ思いをするとオレ以上に心配してくれる。みんないいヤツ過ぎて自分がハズかしくなる時がある。

「友情」とか、そんな陳腐な言葉で括りたくない。「友」とは言葉で定義付けするのではなく「感じる」ものなんだと思う。





そんな感じです。


(2001/12/31)

第二部へ続く

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